患者さん必見!誰にでも分かる!下手な外科医の見極め方

今回は、パンダ先生病気の学校から、配信50回記念😊『患者さん必見!誰にでも分かる!下手な外科医の見分け方』をご紹介します。

くわしくは、下の動画をごらんください。

”外科医”と”内科医”の決定的な違い

”外科医”と”内科医”には違いがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

内科医は・・・?

  • 総合力、過程も結果もどちらも重要。
  • 総合的な知識と判断力が求められます。

内科医は、総合的にいろいろなことが出来て、コミュニケーション能力があるなど、何事にもパーフェクトな人柄がよしとされます。

外科医は・・・?

  • 外科は、結果がすべて!
  • 極端な話、手術さえまくいけば、なんでも許される。
  • どんな状況になっても素早く判断する力が求められます。
 
内科医との決定的な違いは、外科医は何をおいても”手術の技量”で判断されます。手術を成功させるためには、どんな状況でも冷静に素早く判断する能力、長時間の手術に耐えうる体力・集中力が必要となります。

良い外科医の条件ってなに?

患者さんからすれば、当然手術の上手な外科医に診てもらいたいと思うでしょうけど、その外科医の手術の技量を見極めるのはとても難しいです。とっても人柄がよく、患者さんに親切な有名病院の部長先生が、必ずしも手術が上手とは限りません。良い外科医の条件と、何でしょうか?極論すれば、外科医にとって重要なことは『手術のうまい・へた』以外にはありえません。

あなたならどちらの外科医に手術をしてもらいたいですか?

大学病院の教授先生は、手術が上手なの?

外科医が医学部の教授を目指す場合、教授選考で重視されるのは、以下のような実績です。

  • 手術の執刀件数、診療実績
  • 研究実績(論文の質・量)、公的研究費の獲得状況
  • 教育実績
  • その他(学閥や出身大学、推薦者なども考慮されます。)

選考基準は、大学によっても重視される項目が多少異なります。上記の業績は、その大学の他の教授によって組織される教授選考委員会が決定します。たとえば、消化器外科の教授を選考する場合には、関連が深い消化器内科の教授や、他の外科系の教授(心臓外科や呼吸器外科など)、病理学の教授などが委員会に参加することが多いです。選考委員が、直接手術を見学しに来たり、手術ビデオを提出すさせることもあります。

医学部の教授が必ずしも手術が上手いとは、限りません。

もちろん、手術の実績が重視されることも多いのですが、大学によっては研究実績の比重が高い場合もありますし、所属する学閥や出身母体なども重要な要素になるので、必ずしも手術の上手な先生が教授になるとは限りません。組織のマネジメント力や、リスク管理力などを買われて選出されるような場合もあります。

外科医の技術力を見極める方法!

外科スキルで判断する

外科医の技術力(外科スキル)は、テクニカルスキル”非テクニカルスキル”の2つの要素で構成されています。

外科スキル = テクニカルスキル + 非テクニカルスキル
  • テクニカルスキル・・・切る技術、縫合技術、止血の技術、道具の使い方、画像読影力など
  • 非テクニカルスキル・・・知識、状況判断、リーダーシップ、コミュニケーション、倫理的

スポーツや音楽にも同じ要素が含まれているかもしれませんね😊

テクニカルスキルを評価するには?

テクニカルスキルの評価方法は、下記の有名な「5つの指標」を点数化して判断されます。一般的には、外科医にはこれらの能力が必要であると言われています。

  1. 組織を丁寧に扱っている(組織とは体の組織を指します。)
  2. 動きに無駄がない
  3. 器具の取り扱いが適切である
  4. 助手を有効に利用している
  5. 手術の流れと方針が明確である
この指標に点数をつけて評価すると、その点数が”手術後の合併症と相関する”といわれるくらい、信頼性のある評価基準となっています。(引用:「外科修練医のためのテクニカルスキルを評価するための客観的指標」マーティン氏・カナダトロント大学)

注目ポイント1「段取り力」

外科医には、「段取りする力」が求められます。(5つの指標で関連するポイントは2~5です。)

  • 外科医は、あらゆる可能性・トラブルを想定して手術の準備をする。
  • 道具の手配・配置・助手への指示出し・時間配分などを考え抜いている人は、動きに無駄がなく、手術時間は短い。
  • 手術全体の流れを常に意識して仕事をしているか
  • 手術に集中できる環境づくり(ほかの業務が入ってこないなど)
こんな外科医は、要注意!①

ズバリ!「余裕がない」

  • 常に、患者差の待ち時間が長い(たまには仕方ない)
  • いつもバタバタしている。
  • 同じことを何度も言う
  • 全体の流れを把握していない(行き当たりばったり)

注目ポイント2「説明力」

外科医には、「説明する力」も重要です。(5つの指標で1と5の項目に関連しています。)

  • 病気の状態や手術の内容について、画像検査(内視鏡やCT検査など)を示しながら、絵をかいて分かりやすく説明する。
  • 手術に重要な構造物(血管やリンパ節など)を立体的にイメージできるかが重要。
  • 他のスタッフに方針をうまく説明できないと、内視鏡外科手術が多い消化器外科では致命的。
こんな外科医は、要注意!②

ズバリ!「コミュ力不足」

  • 絵をかかないで説明する(絵をかきなれていない、下手、小さすぎる、色を使わない)
  • 画像を見せるが、ピンポイントに指し示さない
  • 説明を聞いても手術内容が具体的にイメージできない

そのほかの注意点

そのほか以下のようなポイントに注目して、あなたの主治医の能力を見極めましょう!

まとめ

今回は、パンダ先生の病気の学校から、配信50回記念😊『患者さん必見!誰にでも分かる!下手な外科医の見分け方』をご紹介いたしました。

外科医の技量を判断する、主なポイントは「段取り能力」「説明力」にあります。この2つのポイントに着目して、あなたの主治医が”上手な外科医”かどうか、見極めてみて下さい。

今後もみなさんの人生を左右する”病気・治療法”について

深く楽しく勉強していきましょう!

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